マンション管理組合の会計監査について

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2021.08.24

マンション管理組合の理事や監事ってやりたくないですよね。仕事や家事でただでさえ忙しいのに、持ち回りで監事になったら最悪ですよね。とはいえ選ばれたからには責任もあるし何とかしたいけど、そもそも監査って何をすればいいか分からないし。

という方に向けマンション管理組合の監査について解説していきたいと思います。

(1)マンション管理組合の業務監査と会計監査

まずマンション管理組合の監査は大きく2種類に分けられます。

理事の業務執行状況を監査するのが「業務監査」

これに対しマンションの管理を委託されている管理会社が作成した決算書が正しく作成されているかを監査するのが「会計監査」と呼ばれるものです。

業務監査については理事会への出席を通じて管理会社や業務の執行状況に問題がないかを確認することになります。

これに対し会計監査は基本的に決算書が正しく作成されているかについて領収書や請求書などの証憑を確認し問題ないことを確認することになります。

(2)マンション管理組合の監査は管理規約に基づく任意監査

マンション管理組合の監事による監査はあくまでも管理規約に基づく任意の監査になります。

したがって、実際にどのような監査手続を実施するかについては明確な法律や条文はありません。

国土交通省が定めるマンション標準管理規約第41条1項において

「監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査し、その結果を総会に報告しなければならない」としか定められていません。

そこで、監査について管理規約に詳細に記載されていない場合には、一般社団法人マンション管理業界が公表しているチェックリスト(Link)がひとつの指針となります。

この指針には業務監査と会計監査の両者記載されています。

(3)マンション管理組合でも不正がある

マンションの将来の大規模修繕工事の費用などは、毎月マンションの所有者から徴収している管理費用や修繕積立金を原資として積み立てられています。

マンションの管理組合が管理しているお金はマンションの所有者共有の財産といえます。

そんな共有の財産といえるマンションの管理組合が積み立てている資金が近年横領される事件が頻発しています。

不正事例については国交省関東地方整備局で公開されていますが、この中には上場企業の子会社も含まれています。有名な不動産会社だからといって安心できるわけではありません。

しかも、もし自分が監事をしているときに横領があり、それを会計監査で発見することが出来なかった場合、監事にも善管注意義務違反で損害賠償請求される可能性があります。

(4)公認会計士に監査を依頼するメリット

そんな大変な管理組合の会計監査ですが、公認会計士に依頼してしまうというのも一つの手です。

公認会計士に委託すると以下のようなメリットがあります。

・公認会計士は会計監査の専門家であり、管理会社との資料のやり取りもスムーズで効率的かつ効果的に監査ができる。

・マンション管理組合の財産管理に有益な情報提供やアドバイスももらえる。

・第三者の立場からチェックするので、理事・監事・組合員に忖度することなく監査ができる

・マンション管理会社に常日頃から緊張感をもって業務にあたってもらえる

・監査で要する時間を節約することができる

(5)マンション管理組合の会計監査の料金

管理組合の規模にもよりますが、15万円(税込)からとなります。

マンション管理組合の会計監査で困っているという方、当事務所は全国対応可能です。

お気軽にお問い合わせください。